今、世界の教育現場ではこの「感情学習(SEL, Social and Emotional Learning、子供達のEQ(感情的知性)を育む学び)」という教育的アプローチが注目されています。
UNESCO(国連教育科学文化機関)やWHO(世界保健機構)でもこのSEL/EQを構成する要素である「自己認識力」「感情マネジメント力」「共感力」「人間関係力」「責任ある意思決定」などは子供達の「心身の健康と幸せ(ウエルビーイング)」に大きく影響すると指摘しています。昨今、様々なメンタル上での課題を抱える子供も増える中、子供達のEQ力を育むこのSEL(感情学習)は今や教育現場だけでなく家庭や地域のコミュニティにおいても実践することが求められているのです。
今、時代はまさに変動の中にあります。この時代を自ら思考しながら生き抜く上で「感情を扱うスキル」「自分の感情を認知してそれを思考や行動に活かす力」は今や読み書き計算以上に必要なライフスキルとも言われています。自分を肯定する力、自分に対して思いやりや優しさを向けるという学びもSELが実践されている現場では行っていきます。
このようにSELを実践していくプロセスで子供達は、
・少しづつ自分の感情をマネジメントすることができるようになる
・他者の中にも自分と似たような感情、更には全く異なる感情があることを理解することができるようになる
・感じ方や考え方の違う他者と互いを傷つけ合うことなくコミュニケーションがとれるようになる
・自分の気持ちや想いに基づき自ら責任ある意思決定ができるようになる
・コミュニケーションスキル、創造力を駆使しながら目の前にある問題を解決していくことができるようになる
という状態に自然に変化・変容していくことが分かっています。
実際、私達が関わった幼稚園生、小中高校生、大学生の中でも以下のような感想を頂いています。
・自分の感情の扱いが以前よりできるようになった
・自己嫌悪の気持ちが減った気がする
・呼吸をすると自分に戻れる気がして落ち着いた
・友達にも自分の似たような感情があることが分かって安心した
・周囲の友達との繋がりを感じられるようになった
・人と自分はそもそも違うということが理解できた
・自分は自分のままでいいんだと思えるようになった
・不安な感情があってもいいんだと思えたら少し不安が和らいだ
・もっと自分の気持ちを大切にしようと思った
・親や先生のいうことがいつも正しい訳ではなく、自分の感じ方を大切することも大切なんだと知ることができた
・自分の未来に希望が持てた
など
SELは心理学研究に基づく「自分を起点とした学び」であり、マインドフルネスやセルフコンパッション(自己への優しさ&思いやり)のトレーニングも含みます。自分に対して優しさを向けることが自然にできるようになるとそれはやがて他者への優しさへと波及していきます。
限りある時間ではありますが今回の「体験型ワークショップ」では「感情」という一見目に見えない捉えにくいものをSELのワークを通して可視化しながらそのプロセスを通して「自己認識力」を深めていきます。また他者への「共感力」にも繋がる体験をしていければと思います。
また最後には「感情を扱うことでこういう状態を創れるのか」という体験を共にしていければと思っています。
自分に自信のない子供や勇気を持てない子供にどう接してあげられるのだろう、子供同士の喧嘩の間に入る際はどんな視点が必要なのだろう、子供達の中に思いやりや優しさを育む為には何ができるのだろうーーこの辺りの疑問にも「感情学習(SEL)」はヒントをもたらしてくれるでしょう。
SEL、EQと英語の頭文字が並ぶことから「私達には関係ない」と敬遠されがちですが、是非ともこの機会に子供達の生きる力を育むと言われるこのSEL(感情学習)を体験&実践しませんか?専門的な知識は特に必要ありません。皆様のご参加をお待ちしております。
▼こんな方のご参加をお待ちしております▼
☆SEL(感情学習)という言葉を初めて聞かれた方でこの内容そのものに関心のある教育関係者さま、保護者さま
☆子供のEQを育む「SEL(感情学習)」という言葉は知っているが実際のワークを体験したことがない&体験してみたい、という教育関係者さま、保護者さま
☆SELとマインドフルネスの関係性について学びたい教育関係者さま、保護者さま
☆自分の子育てにおいてSEL・EQを実践していきたいと考えておられる保護者さま
☆その他人材育成、対人支援事業に携わっておられる方でSEL、EQ、コミュニケーション全般について学びを深めたい方
など
日時 | 2024年7月13日(日)10:00-11:30 (日本時間) |
形式 | オンライン(Zoomを使用します) ※参加型のワークショップですので、 ビデオオンでのご参加をお願い致します。音声のみのご参加はご遠慮ください。 |
参加費 | 無料 |
対象 | ☆教育関係者のみなさま ☆子育て中の親御さま ※その他内容にご興味・ご関心のある方、どなたさまにでもご参加していただけます |
講師 | 石橋 芳子 |
当日用意して頂くもの | お申し込みいただいた方に前日までにメールにてご案内させていただきます。 |
その他 | ・受講ご希望の方は、下記の申し込みボタンからお申し込みください。 (Peatixのページよりお申し込みください) ・Zoomを使うのが初めての方はお知らせください。 |
お申し込みはこちら
Peatixイベントサイトに移動します。
お申込みいただいた方に、開催日の前日までにメールにてZoomのURLリンクをお知らせいたします。
前日までにメールが届かなかった場合は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
▼これまでに開催された「感情学習(SEL)」とは?(入門編)にご参加された方の声▼
☆自分の感情と向き合う時間となりました。
☆普段、分かったつもりですが、自分の感情と向き合う時間を実はとってなくて、はっきりしないことがわかりました。
☆子どもたちの感情を教育する中で小学校からは道徳があるが、道徳では他者への思いにフォーカスされ 感情教育ではまず自分自身の想いに自分が気づくことの大きな違いが認識できました。この違いを知ることで見える景色が変わるようなそんな気持ちになりました。
☆「理解されたい、尊重してほしい、聞いてほしいなどという感情は老若男女問わず、誰もが抱く感情である」…当たり前のことですが、特に子どもや生徒たちと話す時は、そのことを忘れず接したいです。そうすることで、どんな気持ちで話しているのかということに、より注意を払ったり、より想像できるのではないかと感じました。
☆やはり実際のワークは良いですね。やるたびに、違う感情に気づくことができ、新鮮です。子供や、職場で、こういう分野の視点をもっと広げていきたいなと思いました。
☆講座当日朝から、ワクワクして時間を迎えました。以前、講座を受けてから随分経っているからか、それとも自分を取り巻く状況が変わっているからか新鮮な感じで講座を受けました。自分を知って受容することの大切さを改めて今回感じました。(2回目ご参加の方)
☆感情にいい悪いはなく、全てに一度OKを出すことの大切さが改めてわかりました。とても居心地の良い空間での講座でした。また、最後に他の方のお話を聞くことで自分の気づきもあり、その時間に参加できて良かったと思いました。
☆”自分が出発点になる”という言葉がとても腑に落ちました。苦手な人に対して意識を変えてみたいと思います。